ID :
1260
公開日 :
2006年 6月27日
タイトル
[「ビール園」 40年目の大変身
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000606280003
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元urltop:
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写真:
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ポプラの木々に囲まれたログハウス風の建物に、おしゃれなテーブルとイス。買い物帰りの主婦たちが、昼下がりにチーズケーキにアイスコーヒーを楽しむ。パリにでもありそうなカフェの風景だが、まぎれ
もなくサッポロビール園だ。
4月に開店した「ビアカフェ・ライラック」は、その名の通り喫茶店。ビールも出すが、メニューはコーヒーに軽食、デザート類が中心。煙を立てる定番のジンギスカンはない。
「ビールを飲まない人でも立ち寄れるビール園を目指した」。同園を経営する新星苑の林秀行総務部長は、ちょっと意外なことを口にした。
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ここ数年、同園には逆風が吹いた。観光ルートの多様化で、ツアー客などが中心だった来場者が減少。ピークの95年には年間120万人だったのが、03年には60万人と半減した。
同年3月には敷地内にあったビール工場が恵庭市に移動。「工場のないビール園」になった。独特の雰囲気を演出していた酵母の香りは消え、観光客からは「風情が無くなった」との声も聞かれた。
ライバルの存在もある。市中心部の立地を生かしてきたキリンビール園は、5月に新館をオープン。「ホテルに近くて便利」と人気も高い。開業から10年が過ぎ、来場者は右肩上がりだ。
大手では市内で唯一のビール工場となった白石区のアサヒビールのビール園も「できたてビール」を前面に押し出す。後発組の攻勢で「サッポロ」のブランドだけで客が来る時代は過ぎた。
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