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ID :  1242
公開日 :  2006年 6月24日
タイトル
[飯能市『桜の森構想』 住民反対で計画地変更
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20060626/lcl_____stm_____000.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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桜の森づくりで町おこし-。飯能市が観光の呼び物にしようと計画している「桜の森構想」をめぐり、計画地が変更されるなどの騒ぎになっている。付近住民から「花見客の酔っぱらいが増えて困る」「交通渋 滞が心配」などの声が上がっていたほか、市議会でも「構想自体の決定過程が不透明。議会軽視だ」と指摘があった。   「計画断念ではなく、保留。もっと広がりのある場所が必要で、新たな候補地を選定中。あくまで構想段階なので、計画内容はこれから具体化する」-。十九日、市議会の答弁で、松井一夫市民生活部長が説明した。
 同市によると、桜の森構想は、市の「花のまちづくり事業」の一環。飯能信用金庫などから一九九三年に寄付された二千三百万円をもとに、二〇〇四年九月、同信金理事長や専門家ら市民で「桜の森委員会」をつくり、構 想を練ってきた。
 同市は、羊山公園(秩父市)のシバザクラ、巾着(きんちゃく)田(日高市)のヒガンバナなどが観光客の人気を集めていることに着目した。
 計画地は、西武池袋線飯能駅南口から一・二キロ。美杉台団地の北側にある広さ五・二ヘクタールの緑地。周辺は丘陵地で、住宅と街路樹の町並みが広がり、緑地には遊歩道が整備されている。
■住民側「寝耳に水」  一昨年十月、市の住民説明会があり、住民側は「寝耳に水の構想だ」と反発。「花見客の酔っぱらいが増えて困る」「ゴミが散乱する」「交通渋滞が心配」などの声が上がっていた。
 今年四月、中村公一市議(緑風会・民主)が実施した住民アンケートで、回答のあった九十四人のうち七十二人が「全面反対」と答えたという。「美しい里山づくりを」という好意的な意見もあったが、「生態系を乱す」「植樹 で斜面が崩落する危険性がある」などの指摘があった。
 こうした反対の声を受け、桜の森委員会は五月の総会で「もっと広がりのある場所が必要」として美杉台地区について保留することを決めた。市によると、同委員会は一昨年度は五回開かれたが、昨年度、二回しか開か れなかったという。
 桜の森委員会の構成をめぐっても、疑問の声が上がっていた。