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ID :  1225
公開日 :  2006年 6月22日
タイトル
[県が「木づかい宣言」 年間使用7000立方メートル目標
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060623/20060623_004.html
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元urltop:
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写真:
 
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紀州材の利用を増やすため、副知事を中心に県の各部長らでつくる「木の国プロジェクト推進会議」が、本年度の県内公共施設への紀州材の使用量を7000立方メートルにする「緊急!木づかい宣言」を発表 した。
 県によると、2005年度の県内公共施設への紀州材の使用量は約6000立方メートル。推進会議を設置した9年前に比べ、3倍に増えているものの、この2年間は横ばいが続いている。
 紀州材は比較的強度があり、粘り強い木質で優良材として知られている。しかし、公共の建築工事や土木工事が減っていることに加え、経費削減の流れから、より低価格の資材が使われて、紀州材の使用が増えていな い。
 このため、県内の森林保全の観点からできる限り紀州材を使うようにするため「宣言」した。県の各課に「木づかい推進員」を設置し、設計書の仕様書に紀州材使用を明記するなど、常に利用促進を心掛けるという。
 紀州材利用の具体的な取り組みとして、庁内や県の出先機関の木造化(総務部)、世界遺産関係施設や熊野健康村関連事業への利用(企画部)、保育所や老人ホームなどへの利用(福祉保健部)、道路や河川関係施設 への利用(県土整備部)、学校教育施設への利用(教育委員会)などが示された。
 紀州材の利用が増えないと県内の森林が荒廃するとして、県林業振興課は「県が本気で利用促進をしないと需要は増えない。将来的には県民運動にまで発展させたい」と話している。