ID :
950
公開日 :
2006年 5月 8日
タイトル
[宮田の新井さん 長年収集「木の根」展示
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=3495
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写真:
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木々の根が創りだす自然の造形美に魅せられた宮田村つつじが丘の新井正一さん(66)は4月、中越区で自営する土建会社事務所前にギャラリー「根っ子の家」を建て、趣味で長年収集してきた木の根を展示
している。
山に囲まれた下伊那郡大鹿村に生まれ育ち 、昔から山が好きだった新井さん。仕事中に偶然、作業現場から出た根っこの形に魅せられて木の根に興味を持ち、5年ほど前から収集を開始。休日には木の根集めに上下
伊那各地の山に入るという。
集めた根っこが増えたため、収蔵スペースとして建築。昨年から準備を進め、4月に完成した。収蔵だけでなく一般にも見てもらえるよう、約50平方メートルの広さを確保。外装には大鹿村などで集めたカヤを施し、周
囲には鬼瓦や大がめなどを飾り付けるなど、凝った造りだ。
収蔵する根っこは約100点。ナツハゼやカエデ、イチジクのほか、直径50センチほどの太い柿の木の根などさまざま。山から掘り出した後、水につけて生皮をはぎ、乾燥後にバーナーで表面に焦げ目を付け、サンドペ
ーパーなどで仕上げて光沢を出している。
置くだけでオブジェになるどっしりとした構えの太い根っこ、細い根が繊細に絡み合うアート性の高い根っこなど形もさまざま。「1つとして同じ根はない。どんな根が出るか掘っているときが一番楽しい」と新井さん。「
興味がある人にはお見せします」とし、希望があれば展示スペースとしても貸し出す考えがあるという。
問い合わせは新井さん(0265・85・3164)へ。