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ID :  769
公開日 :  2006年 4月12日
タイトル
[廃材ハウスを地元に開放 周南
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200604130012.html
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元urltop:
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写真:
 
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周南市八代に、廃材を活用した小屋が完成した。大工の齊藤真二さん(42)が「身の回りにある素材で造る家が一番いい」として自宅の敷地内に実験的に建てた。「おやじの隠れ家」として、ゲストハウスや時 には展示会場などにも開放する。(土井あゆみ)  柱は解体家屋の材、窓枠は障子の骨組み、ドアは高校写真部の暗室の扉、屋根は中央部にクローバー、周囲に芝生を敷き詰めている。廃ガラスのサイズに合わせ窓を設け、電灯のかさやスイッチも再利用。柱の表面 は往時の刃物の跡が残っている。
 古い木造家屋の解体では、木や竹、ワラなどが再利用できる。高い技術も学べる。今回は廃材が足りず、外壁や内壁は新しい木材を使った。
 新聞記者を経て、幼少時代の「きこりになりたい」との思いから、一九八九~九二年の四年間、カナダでログハウスを造る会社に勤めた。大量の木材を使うため、商売にするには受け入れられなかったという。
 また、建築工法の講習会で「世界一の技術を持つ日本の大工にならないのか」と問われ、帰国を決意。周南市中須の大工職人に弟子入りし、独立後はこだわりの家造りを手掛けている。
 「小さくてもいいから答えを形にしたかった」と齊藤さん。約十二平方メートルの平屋を約二カ月で建てた。今後も手を加えていくつもりだ。
 最近、注目の古い民家の再生は経費が高い。「再利用すれば税を優遇するなど安く造れるようすべきだ」と訴える。
 子どもたちが屋根の「草原」で遊べるようになる五月には、地元の陶芸家、黒岩達さん(35)の個展を予定している