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木造建築のネツト記事
ID :  58
公開日 :  2006年 1月16日
タイトル
[台風の倒木、中国へ輸出 道内から住友商事 五輪特需、環境保護にも
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060117&j=0024&k=200601177674
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写真:
 
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大手商社の住友商事(東京)が、2004年9月に道内を襲った台風18号によるトドマツなどの風倒木を、北京五輪前の建設ラッシュに沸く中国に輸出するビジネスに本格的に着手した。道内の森林環境悪化 を防ぐとともに、供給過剰と価格下落に悩む国内林業の活性化につなげる狙いだ。  道によると、台風18号では網走管内雄武町で最大瞬間風速五一・五メートルを記録。道内では国・道有林と民有林を合わせ、約三万七千ヘクタールで倒木被害が出た。風倒木を放置すると腐敗してキクイムシによる 虫害が周辺森林に広がる。またこれらの倒木が市場にあふれ、価格下落も深刻な問題になっており、国や道が有効利用法を検討していた。  同社はロシアから中国に向けた木材輸出の実績があり、北京五輪を控えた中国で橋や鉄道、住宅建設用の木材需要が高まっていることに注目。中国国内では伐採が制限されているため、木材輸入量が○四年までの四 年間で倍増している。  昨年八月に道内のトドマツやエゾマツを輸出したところ、「品質も良く、受け入れられた」(木材建材部)ことから本格参入することにした。  今回輸出するのは、渡島管内鹿部町や七飯町で集めたトドマツ約四千立方メートル。日本製紙木材(同)の協力で、初の本格輸出船サドリディン・アイニ号(ロシア船籍、一、八五五トン)に積み、十七日午前、函館港から 大連に向け出港する。道内では数十万立方メートルもの木材が確保できるとみており、同社は「環境保護の面で社会貢献にもなる。ビジネスチャンスも広がるのではないか」(同)と期待している。