ID : 15695
公開日 : 2010年 4月 8日
タイトル
新日鉄化学、木質資源を石化原料へ-マイクロ波でオイル抽
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新聞名
日刊工業新聞
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元URL.
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820100409cbaa.html
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元urltop:
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写真:
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新日鉄化学(東京都千代田区、二村文友社長、03・5207・7600)は、石化原料の代替に向け、マイクロ波による木質資源の利用技術開発を進める。今年度から化学品原料として使いやすい成分を選択的に取り出す実験を始めた。将来は間伐材などの未利用資源の活用につなげたい考えだ。 同社はコールタールと石化原料から芳香族化合物を取り出し、化学品を生産している。木質に含まれるリグニンは芳香族を豊富に含むため、マイクロ波でリグニンの分解物中心のオイルの抽出を目指す。マイクロ波を使うと、低温で処理でき、照射時間などの調整で分解物の形状などを制御できる利点がある。 同実験は木質材料を液化し、ボイラ燃料や化学原料として有効利用する取り組みの一環。同事業主体は栃木県森林組合連合会で、新日鉄化学はマイクロ波技術で協力している。木質粉末に溶剤と触媒を加え、マイクロ波を照射すると木質が分解され液化する。