ID : 15598
公開日 : 2010年 4月 2日
タイトル
丸太削り村おこし 根羽の小野さんチェーンソーアート
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20100403/KT100402GWI090009000022.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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チェーンソーで丸太を削って立体作品を作る「チェーンソーアート」が趣味の根羽村森林組合職員、小野隆治さん(48)=根羽村小川=が、飯田下伊那地方の林業の発展に貢献した個人・団体対象の第5回「南信州元気な森林(もり)づくり賞」(県下伊那地方事務所主催)で大賞を受けた。間伐材で作った作品を観光などにも生かしたことが評価され、小野さんは「趣味が村おこしや間伐材の活用にもつながった」と喜んでいる。
小野さんは新潟県田上町出身で、40歳のころに同県内の勤め先を退職。同時期にチェーンソーを手にした林業作業員の写真が表紙に載った雑誌を目にし、「格好の良さにあこがれた」(小野さん)。自分もチェーンソーを使った仕事をしたいとの思いが募り、2002年に同森林組合の職員募集に応募。根羽村に移り住んだ。
チェーンソーアートは、04年に岐阜県で実演を目にしたのをきっかけに、旧上村(現飯田市)での講習会に参加するなどして技術を身に付け、自宅で作品作りを始めた。
初めて公の場に作品を展示したのは07年。村内で開いた「根羽やまあいフェスティバル」の会場だった。価格は忘れたというが、訪れた人に犬の作品を買ってもらえたことが大きな励みとなった。
村文化財「ネバタゴガエル」を観光に生かす取り組みを始めた村からは、ネバタゴガエルの彫刻制作を依頼された。これまでに1個千円の作品が50個以上、村内の公共施設や商店、事業所などに並んだ。小野さんは大賞受賞を機に、「カエルばかりでなく、県外から訪れた人の目を引く作品を作っていきたい」と意気込んでいる。