ID : 15578
公開日 : 2010年 4月 2日
タイトル
おおさき山がっこ情報バンク:発足以来10年迎え、森林学習事例集を発行 /宮城
.
新聞名
毎日新聞
.
元URL.
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100401ddlk04040153000c.html
.
元urltop:
.
写真:
.
自然の豊かさ紹介 大崎地域の林業家や自然観察家がサポーターガイドを務め、古里の森の豊かさを子供たちに体験学習してもらう「おおさき山がっこ情報バンク」の取り組みが00年の発足以来10年を迎えた。同バンク事務局の県北部地方振興事務所林業振興班は09年に行った森林学習の事例集「森へ行こう2009」を発行し、自然と子供たちとの生き生きとしたつながりを紹介した。【小原博人】
事例集では大崎市立鬼首小など同地域の11小の延べ13事例を紹介。鬼首小5年生は夏から秋にかけ植林、下刈り、湿原林散歩と、森林との付き合いを続け、クマ棚を見つけるなど動植物の多様さを観察しつつ森づくりの大事さを実感した。他の小学校も枝打ち作業などを通じ森林の荒廃を防ぐには不断の手入れが不可欠と学んだ。木の実やキノコ類、サワガニ、オニヤンマとの出会いで普段と違う興奮も味わった。
このような体験を指導するサポーターガイドが大崎森林組合、宮城北部森林管理署など七つの森林関係団体、行政機関や東北大、県立高の現役職員や元教諭ら21人。林業やキノコ・山野草採集、炭焼き、木工製作などのベテランぞろいで、「林業不振を嘆いてばかりでは展望は開けない。次世代に森林の豊かさを伝える試みを」との視点で山がっこに参加した。
多くのサポーターガイドは「アフリカに一本でも多くの木を植えたい」「加美町の荒沢湿原の完全把握」など、それぞれが持つこだわりを子供たちに時に説明し、共感という元気の元をもらって次の頑張りの糧にしている。
「森へ行こう2009」は200部発行。連絡先は県北部地方振興事務所林業振興班(0229・91・0719)。