ID : 15516
公開日 : 2010年 3月29日
タイトル
木質ペレット製造施設 CO2減へ県内初稼働
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20100327/CK2010032702000167.html
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元urltop:
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写真:
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間伐材や残材で固形燃料を作る木質ペレット製造施設(富山市中大浦)が、稼働を始めた。県内初の施設で地元材を活用。二酸化炭素(CO2)の削減効果を期待する。 施設は、床面積約七百七十平方メートルで、国が二億一千五百万円、市が二千万円の補助金を出して建設。立山町の建設業者が所有し、運営する。 間伐材などを細かく砕いて乾燥させ、二、三センチ大に固める。年に最大千五百トンの製造が可能で、一年目に百トン、三年目に千トン以上を目指す。販売価格は一キロ五十五~六十円を予定する。 木質ペレットは、光合成でCO2を吸収してきた樹木が原料のため、燃やして出たCO2は吸収分と相殺されるとの考えで、削減効果があるとされる。 市環境政策課によると、木質ペレット千五百トンを燃料とした場合、灯油よりCO2を約千八百トン削減できる。一年間でドングリの木(樹齢十年)十六万三千六百本分が吸収するCO2に相当するという。 市は新年度、東富山温水プールに木質ペレットボイラーを導入するほか、一般家庭への木質ペレットストーブ設置には一件につき三万円を補助し、利用促進を図る。同課は「間伐材を有効に利用でき、化石燃料から脱却した低炭素の地域づくりに役立つ」と話した。