ID : 15351
公開日 : 2010年 3月11日
タイトル
プロ野球の森:9イニング3時間、超過分を森林整備に NPB、自治体とCO2取引
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20100312ddm012050177000c.html
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元urltop:
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写真:
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日本野球機構(NPB)は11日、温暖化防止対策の一環として、自治体の森林整備を支援する「プロ野球の森」協定を北海道の下川、足寄、滝上、美幌の4町と、新潟県との間で結んだ。
各自治体内では「プロ野球の森」と名付けた植林活動を行い、プロ野球の試合が9イニング終了時点で3時間を超えた場合は、該当分の照明などによる消費電力量を二酸化炭素(CO2)排出量に換算。各自治体の森林整備によって吸収され、削減したCO2量と、試合時間超過で発生したCO2量を相殺する。
環境省の排出量取引制度を活用し、NPBは3時間を超えた分に相当する額を協賛金として森林づくりに提供する代わりに、各自治体からCO2排出枠を譲り受ける。昨年の平均試合時間(9イニング終了時)は目標の「3時間」を8分上回ったため、今年はその分の消費電力量を換算した約91トン分のCO2排出枠を各自治体から譲り受け、排出削減クレジットなどを購入して相殺する。また、NPBが昨年、温暖化防止のPR目的に約3万個販売した「グリーンリストバンド」の売上金からの募金300万円を、各自治体に分配することも決まった。
NPBの加藤良三コミッショナーは「環境活動が浸透しているが、NPBとしてもその責務があることを認識し、努力したい」と話した。