ID : 14686
公開日 : 2010年 1月19日
タイトル
岩手県など、樹皮燃料の小型ボイラー 国内初、環境も配慮
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20100118cfb1800m18.html
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元urltop:
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写真:
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岩手県林業技術センターは岩手大学、県内企業2社と共同で杉の樹皮を燃料にした小型蒸気ボイラーのシステムを国内で初めて実用化した。製材工場で発生する樹皮は用途が少なく処理が課題となっている。同システムは樹皮を活用して商品の木材を乾燥、燃料費や二酸化炭素(CO2)排出量も削減できる。県は「いわて型小型蒸気ボイラー」として中小工場での普及を図る。
同システムは樹皮を効率燃焼させるための専用破砕機と樹皮を燃焼炉に送る装置、蒸気ボイラーなどで構成。樹皮を送る装置は独自技術による二重管構造で、内外ふたつの管のすき間にボイラーの排ガスを引き、雪で水分を含んだ樹皮でも燃焼しやすいように乾燥する。システム価格は約2000万円。
国内に樹皮を燃料にする小型蒸気ボイラーはなかった。県などは実用化が地域の林業経営の改善や環境保全につながるとして、2006年度から開発してきた。