ID : 14599
公開日 : 2010年 1月 6日
タイトル
CO2排出ゼロ、芸工大に県が建設 山形市産の木材使用 /山形
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100107ddlk06040007000c.html
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元urltop:
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写真:
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きょう着工、3月に完成 山形市産の木材を使った二酸化炭素(CO2)排出量ゼロのエコハウスを、東北芸術工科大の敷地に県が建設する。7日に着工し、3月末完成の予定。設計を手助けした芸工大の竹内昌義建築・環境デザイン学科教授(建築設計)は「鉄骨やコンクリートの家は建てる時にCO2が発生する。未来の住宅は木造であるべきだ。寒暖の差が激しい山形から、快適でエコな住宅モデルを世界に発信したい」と話している。
木造2階建てで延べ床面積約208平方メートル。太陽光発電で5キロワットの電力を供給し、木質ペレットが燃料のボイラーで給湯と暖房を賄う。窓の向きや屋根の形を工夫し、壁のない構造にしたことで風通しを良くし、夏でも冷房を使わず快適に過ごせるようにした。
また、山形市の山林のスギとカラマツを使用。安い外国産木材に押され、間伐されず荒れた国内の山林を再生し、CO2の吸収力を上げる上、林業を活性化させる狙いがある。
設計にかかわった芸工大の三浦秀一建築・環境デザイン学科准教授(建築環境工学)の試算で、4人家族で住宅からのCO2排出量は年4・8トンという。
環境省が進める「21世紀環境共生型のモデル整備事業」の一環で、事業費約6600万円は環境省が全額補助する。完成後はモデルハウスとして一般公開する予定。