ID : 14512
公開日 : 2009年 12月21日
タイトル
愛農学園農業高校:校舎改修、壁を間伐材で 演習林の杉丸太運搬
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/mie/news/20091222ddlk24040307000c.html
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元urltop:
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写真:
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伊賀市別府の愛農学園農業高校(奥田信夫校長、65人)は、来年の校舎改修工事で、霧生の同校演習林(8・32ヘクタール)にある杉の間伐材を使い、新しい教室の壁を作る。21日、3年生や教職員27人が、林から間伐材を運び出す作業を始めた。【宮地佳那子】
校舎改修は13年に迎える創立50周年記念事業の一つで、来年3~10月に行われる。演習林は県の環境林に指定されており、8月に県が間伐をした。しかし間伐された杉丸太がそのまま置かれていたため、奥田校長が「もったいない」と、教室の壁に利用することを思い立った。
この日、教職員があらかじめ2・5~3・5メートルに切った直径25センチの杉丸太を、生徒らがロープに結ぶなどして運んだ。林の坂道がすべりやすく、雪もちらつく寒さのなか、半袖の生徒らが「気をつけて」「前見て」など協力して、約30本を運んだ。熊本県出身の上野寛太郎さん(17)は「重いけど、みんなで協力して運ぶのが楽しい。新しい教室を見たい」と話した。
目標は100本。24、25日で1、2年生が運び出し、1月中旬に学校で皮はぎをする。品田茂・同校企画経営室長は「校舎への愛着を持ってもらったり、林業への興味、森林の保全について考えてほしい」と話している。