ID : 14454
公開日 : 2009年 12月18日
タイトル
電源開発、林地残材を発電用燃料にする新会社 森林組合と共同で
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新聞名
nikkei BPnet
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元URL.
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20091217/102900/
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元urltop:
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写真:
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電源開発は、林地残材を発電用燃料として活用するための木質ペレット製造会社、宮崎ウッドペレットを宮崎県森林組合連合会と共同で同県小林市に設立。2010年度末に運用を開始する。
林地残材は、伐採の過程で出る端材や搬出されない間伐材など、林地に放置される木で、同社は未利用のままの林地残材を発電用燃料として有効活用する。宮崎ウッドペレットでは木を粉砕、乾燥、圧縮して成形し、固形燃料の木質ペレットを製造する。
宮崎ウッドペレットは、同社と同組合連合会が共同出資し、資本金3億円で設立。宮崎県の森林整備加速化・林業再生事業の支援事業でもあり、2010年度に設備を建設、年間8万m3の林地残材を受け入れる。ペレット製造能力は年間2万5000tを見込む。
製造した木質ペレットは、電源開発松浦火力発電所(長崎県松浦市)で石炭とともに粉砕してボイラーで燃焼する。同発電所は総出力200万kWで、バイオマス発電の電力量は年間約4500万kWhを見込み、年間約4万tのCO2排出削減になる。
同社は、石炭火力発電所から排出されるCO2削減のため、バイオマス燃料と石炭の混焼利用に取り組み、宮崎ウッドペレット設立と実証事業での木質ペレット使用はその一環。宮崎ウッドペレットには、森林整備とCO2削減の両面での効果を期待している。