ID : 14411
公開日 : 2009年 12月16日
タイトル
県産木材でエコ住宅づくり
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20091216-OYT8T00049.htm
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元urltop:
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写真:
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熊本市の1級建築士事務所、エコプロダクツ大賞」で農林水産大臣賞 環境に優しいエコ製品やサービスを表彰する「エコプロダクツ大賞」のエコサービス部門で、地元工務店の手による県産材を使った「地産地消」の住宅づくりを推進している熊本市の1級建築士事務所「有限会社ロクス」(村上尊宣・代表取締役主宰)が、大賞の一つ、農林水産大臣賞に輝いた。従業員9人の小さな会社が、大企業と肩を並べる快挙を果たした。
同大賞は、財団法人「地球・人間環境フォーラム」(東京)などの団体でつくる協議会が、環境負荷の低減に配慮した製品やサービスを普及させることを目的に2004年から表彰している。大臣賞にはこれまで、トヨタの「プリウス」、三洋電機の乾電池型の充電池「エネループ」など、名だたる商品、企業が選ばれている。
幸山市長に受賞を報告する村上さん(右)ら ロクスは全国の工務店などと提携し、二十数社で「チームエコウィン」を結成。これまでの住宅のあり方を見直し、省エネルギーで環境に配慮した住宅を供給する仕組みづくりに取り組んだ。
県産木材を使用し、大手と同レベルの技術を導入して耐震性を強化、独自の空調システムで健康的な室内環境を保つことができる住宅「ハイブリッドエコウィンハウス」を開発した。
県産木材を使うことで、材料輸送などに伴う二酸化炭素の排出を大幅に削減。高品質で、地域での建築技術の継承や経済の活性化にも貢献している点が高く評価された。
村上さんらは15日、熊本市役所を訪れ、受賞を幸山政史市長に報告。村上さんは「大手企業とともに受賞したことは、大変励みになった。今後も取り組みを進めていきたい」と語った。
幸山市長は「心強く誇りに思う。取り組みが地域の活性化につながるよう行政として応援したい」と話した。
ロクスの関連会社で、村上さんが社長を務めるエコファクトリーが開発した冷暖房装置「エコウィン」は07年、同大賞・エコプロダクツ部門で国土交通大臣賞を受賞している。