ID : 14345
公開日 : 2009年 12月 9日
タイトル
足尾の緑化に10万ドル 米ボーイング社、植林などに活用
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新聞名
下野新聞
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/nikko/news/20091208/249940
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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日光市の足尾地域で荒廃した山で植林などに取り組んでいる特定非営利活動法人(NPO法人)「足尾に緑を育てる会」(神山英昭会長)に対し、世界最大の民間機・軍用機メーカーの米国・ボーイング社が活動支援金の提供を決め、7日までに10万ドル(約920万円)を交付した。同会は資金を活用して、雑木林による里山づくり、チップ化した間伐材を利用した土壌改良などに取り組む。
ボーイング社によると、社会貢献事業の一つとして環境や教育、福祉などの分野で活躍する市民団体などに助成金を交付している。約100年の歴史を持ち、これまでに世界の21の地域に支援の手を差し伸べてきた。
日本国内での支援は3年前から本格化し、昨年は名古屋市の藤前干潟の保全活動に取り組む市民団体に支援金を送った。
足尾に緑を育てる会は、7月に助成金の交付を申請。米国・シカゴ本社の審査を経て交付が決まった。
7日には、米国本社やボーイングジャパンの担当者らが足尾を訪れ、松木沢などの緑化の現場を視察。「民間だけでなく国や県が力を合わせて山を再生しようという取り組みは興味深い。助成するだけでなく、ボーイングの社員やその家族も緑化活動に参加したい」と話した。
育てる会は96年から活動を続け、これまでに5万本以上を植林し、緑化活動は同会以外の団体にも波及。神山会長は「活動が国際的にも認められ、光栄だ。環境問題がクローズアップされる今、時代の後押しを感じる」と話している。