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ID : 14314
公開日 : 2009年 12月 9日
タイトル
利休も愛した茶道の至宝 「池田炭」継承へ情熱
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新聞名
大阪日日新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/091206/20091206013.html
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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 茶道界で最高級の炭として重宝される大阪府北摂地域の木炭「池田炭」の継承を目指す特定非営利活動法人「シニア自然大学校」(大阪市福島区)のボランティアチーム「菊炭クラブ」が結成5年目の節目を迎え、さらなる飛躍に意欲を見せている。今年は生産者の協力で100年続くという炭焼き窯の近くに活動拠点が完成。担い手育成に向け、来年の体験講座の参加者募集にも力が入っている。

炭焼きを実践できる体験講座の様子
切り口が菊の花に例えられる池田炭 池田炭は、火持ちがよく、燃えた後も真っ白な灰が残る見栄えのよさから茶の湯の世界で珍重され、茶人・千利休も愛したという。
 大阪府北部や兵庫県南東部の特産で、大阪府池田市が集積地であったため「池田炭」と呼ばれ、切り口が菊の花に例えられ「菊炭」とも言われる。
 需要の減少に伴い、炭焼き職人の後継者不足が表面化。原木のクヌギ林は手入れが行き届かず荒廃する悪循環に陥っていた。
 そんな事態を打開していこうと同法人有志らは2004年、クヌギ林の整備や職人の窯を借りた炭焼きの実習などを行う第1回体験講座をスタート。翌年、修了生を中心にした菊炭クラブを発足した。
 技術継承や啓発活動のほか、地域住民らと協力し、千本弱のクヌギの植林にも取り組んできたという。年に1度継続して開く体験講座では、対象を北摂地域外にも広げた結果、参加者は増加。環境や伝統に関心のある若い女性も参加するように。クラブメンバーも、当初の15人程度から35人に増えた。今年9月には、活動に理解を示す職人の協力で、炭焼き窯の近くに活動拠点となるログハウス「菊炭ハウス」が完成した。
 一方、職人の数は、この5年の間にも減少。クラブメンバーの堤正克同法人理事は「原点回帰」と担い手育成に思いを寄せ、来年1~3月に開く第6回養成講座(2コース各6回)の参加を呼び掛けている。「グループのメンバーの力を結束して池田炭の文化をバックアップし、持続可能な運動にしていきたい」と力を込める。
 受講料8千円。約5キロ(5千円相当)の炭を持ち帰れる。申し込み、問い合わせは電話072(762)7777、池田市立カルチャープラザへ。
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