ID : 14295
公開日 : 2009年 12月 8日
タイトル
伊那のNPO「森の座」 辰野で木炭の「量り売り会」
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_137929
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元urltop:
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写真:
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伊那市のNPO法人森の座は6日、木炭の「量り売り会」を上伊那郡辰野町北大出の炭窯前で開いた。間伐材から作った木炭を売ることで、間伐や木材の有効利用を進めようという取り組み。売上金は森林整備の費用に充てるという。
森の座は「伊那谷炭々(すみずみ)隊」と称し、県内の森林整備で出た材をまきに加工、各地の炭窯へ無償提供している。量り売り会は5回目で、今回の木炭は辰野町民11人でつくる「森林ボランティア杣道(そまみち)の会」が主に諏訪地方で間伐したニセアカシアなどを使った。同会が北大出に構える窯で焼き、約350キロ分を用意した。
午前9時すぎに窯から運び出し、1キロ200円で販売。集まった13組の人たちが持参の袋や箱に詰めて買い取った。火鉢やベーコンの薫製に使うため18キロを購入した同郡箕輪町南小河内の主婦柳田幸子さん(77)は「地元で開いてくれるのでありがたい」。
会場では、森の座の会員が8月の台風9号で被災した兵庫県佐用町に11月、木炭を届けたボランティア活動もパネルで紹介。森の座や上伊那農業高校(上伊那郡南箕輪村)の生徒が作った木炭計約130キロをワゴン車で現地に運び、防湿や消臭のため民家の床下に敷き詰めたという。森の座の西村智幸理事長(35)は「山間地の自治体に、災害対策として木炭備蓄の必要性をPRしていきたい」と話していた。