ID : 14278
公開日 : 2009年 12月 7日
タイトル
東京の若者、佐久市で森林整備体験ツアー
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新聞名
shinshu-liveon.
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元URL.
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_137904
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元urltop:
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写真:
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森づくりに若者を呼び込む活動をしている「森と洋服のプロジェクト実行委員会」(東京)は5日、佐久市大沢財産区有林で森林整備を体験するツアーを開催した。都内の22~56歳の男女12人が参加し、佐久地方の有志13人と一緒に広葉樹を伐採した。
実行委は、ともにNPO法人の「森のライフスタイル研究所」(伊那市)と「信州そまびとクラブ」(佐久市)などで4月に発足。東京・原宿の洋服などの展示会やアパレル専門店を通じて活動を紹介したほか、「森ギャル」のキャッチコピーで女性雑誌に募集広告も掲載した。
原宿に午前7時に集合した参加者たちはマイクロバスで佐久市へ。そまびとクラブの工藤孝一代表(44)から「腕より細い木を基準にできる限り根元から切って」といった注意点を聞いてから、のこぎりを持って山林に入った。
東京都の会社員、依田美津子さん(38)は山仕事は初めて。霜が解けて滑りやすい斜面に苦戦しながらも「切り倒せるタイミングが『来たっ』と分かって面白い」と楽しんでいた。佐久市市大沢の高畑八千代さん(67)は「都会の若者が山の仕事を考えてくれるのはうれしい。1回だけでなく継続してほしい」と話していた。
作業をした山林約6千平方メートルはカラマツの人工林だったが、手が入らなかったために今では雑木林のようになっている。実行委は生い茂った広葉樹を伐採してヒノキを植える計画だ。来年4月の植林を含め、あと4回の体験ツアーを予定している。
森のライフスタイル研究所の竹垣英信所長(38)は「若者の反応は良く、環境や自然に関心が高い人も多い」と活動の手応えを話した。