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ID : 14155
公開日 : 2009年 11月27日
タイトル
植林地:04年台風で被害、緑再生へ住民一丸 保水力向上へ植樹--伊東 
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20091125ddlk22040229000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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伊豆半島を04年に襲った台風の被害を受けた伊東市宇佐美地区で、地域住民らが植林地の再生に取り組んでいる。22日の植栽には子どもから高齢者まで110人が参加。山の保水力を高めようと10種253本の落葉樹、照葉樹の苗木を植えた。相模灘や市街地を一望する山あいにあり、ハイキングコースの整備など森林公園化を目指している。【鈴木道弘】
 宇佐見地区は、相模湾に沿うように走る伊豆急行宇佐見駅を中心とするエリア。団地のほか、別荘地、リゾート施設などが西側の山間地に広がっている。
 台風22号は04年10月9日、伊豆半島を横断。石廊崎(南伊豆町)で最大瞬間風速67・6メートルを観測し、県内で死傷者を出したほか、農林漁業、一般家屋にも打撃を与えた。被害が甚大だった伊東市に政府は災害救助法を適用したが、土石流が発生するなど市内で損害が際立ったのが宇佐見地区だった。
 この地区にある大丸山(だいまるやま)(標高502・8メートル)の山腹には樹齢40年以上のヒノキの植林が広がっていたが、台風22号の風雨で倒木が相次いだ。
 貴重な地域の緑が失われたことから地区の住民は間もなく、「宇佐美の森を守る会」(稲葉幸雄理事長)を結成。05年からは「伊東里山クラブ」「森ボランティア」「亀石・城間山の会」など市民グループも加わり、倒木の撤去や、ハイキングコースの整備などを始めた。
 県もこうした市民の動きを支援。「森林(もり)づくり県民税」を財源にした「森の力再生事業」の一環として間伐や山腹の修復を進めた。
 守る会は台風被害を教訓に、新たに植える苗の選定にあたり「保水力などで劣り、山を豊かに包み込めない針葉樹は植えない」ことを確認。台風で倒れたヒノキや、マツ、スギのような針葉樹を除外した。
 県から提供を受けた苗木を22日に植栽した地域は、緩やかな斜面に広がる約1・6ヘクタール。海から吹き付ける風を防ぐためウバメガシ、ヤマハンノキ、ヤシャブシを植え、春から初夏に花を咲かせるヒュウガミズキ、シャリバイ、ヤマボウシも加えた。一部残ったヒノキ林を守るため、ケヤキ、シラカシなどを選んだ。
 守る会は「やがて大きくなる苗木を一緒に見守ってほしい」と話し、苗木の手入れなど緑の再生を続ける。
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