ID : 13834
公開日 : 2010年 2月 1日
タイトル
天竜材住宅への助成拡充 浜松市が新年度予算案に6800万円
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100201/CK2010020102000163.html
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元urltop:
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写真:
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浜松市産の木材「天竜材」を使った住宅の新増築を助成する制度で、同市は2010年度から、国際認証を受けた天竜材を使う住宅に補助金を上乗せする。10年度予算案に拡充分を含め前年度当初比500万円増の6800万円を盛り込む。天竜材のブランド力を高め、地産地消を推進する狙いがある。 制度は「天竜材の家 百年住居(すまい)る事業」。現行では市内で生産、加工された木材を5割以上使用する新増築に対し、上限40万円を補助している。 新年度は、国際団体「森林管理協議会(FSC)」から認証を受けた森林の材木を全体の25%以上使用することを条件に、さらに上限20万円を補助する。国際認証は森林が環境に配慮して管理、伐採が行われていることを示し、生産された木材にはFSCの認証ラベルが付けられる。 認証は現在、天竜区、北区の森林1万8400ヘクタールを同団体に申請中で、3月までに取得できる見込み。市は認証森林での間伐など管理への助成も手厚くする。将来は市内の森林面積の半分となる5万4000ヘクタールの認証を目指している。 天竜材の住宅の助成制度は旧天竜市と旧春野町の事業を引き継ぐ形で、06年度に制度化。近年は募集枠に対し、応募額が上回る人気がある。09年度は最終的に190件の利用を見込んでいる。 森林管理協議会(FSC) ドイツのボンに本部を置く森林認証の第三者機関。申請を受けると、森林が環境や経済の視点から適切に管理されているかどうか、書類や現地で審査する。世界82カ国、991カ所、日本では27カ所(約28万ヘクタール)が認証されている。