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ID : 13818
公開日 : 2010年 1月15日
タイトル
スギ樹皮ポットで大苗作り 県森林林業研、シカ食害防止
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/01/2010_126343384248.html
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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徳島県立森林林業研究所(徳島市)は、スギ樹皮を成型したポットを使って、シカの食害対策に有効なスギの大苗を効率生産するシステムづくりを進めている。土に定着しやすく成長の早い苗木ができるほか、造林コストを低減、作業の省力化も期待できる。13日、徳島市内の同研究所であった発表会で報告された。
 大苗は、樹高80~120センチ程度に育成した苗木。高い部分がシカの食害に遭いにくいが、一般的な約40センチの苗木よりも根鉢が大きく、重くて運搬性が悪いため利用は進んでいない。同研究所はスギ樹皮を成型したポットの開発と、それを利用した大苗生産システムの確立を急ぐことにした。
 ポット苗は露地苗に比べ、植林する時期を選ばず、運搬や植え付け作業が容易というメリットがある。だが、ポリエチレン製のポットでは、根が伸びて絡まる「根巻き」が起こり、土に定着しづらかった。
 そこで、野菜などで使われているスギ樹皮を使ったポットに着目。直径と高さ各約10センチのポットを試作したところ、空気に触れた根は成長が止まって根巻きは起きず、定着しやすい苗木ができることが分かった。
 高さ30センチまで養液栽培した苗木をポットに移植し、80センチ以上に育てた後、そのまま植える。防護柵の設置や日光を遮る雑草を刈る費用が10年間で150万円と、従来の半分で済むという。
 ポットの吸水性や保水性に課題があり、点滴やミストかん水などを試し、生産システムを確立する。価格は露地苗(70~80円)の2倍程度を想定。2012年までの実用化を目指す。
 発表会には、県内の林業関係者ら約120人が参加。ほかに▽徳島すぎを利用した難燃木材開発の取り組み▽旨(うま)み成分の多いシイタケ栽培技術の開発-の発表や講演会があった。
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