ID : 13790
公開日 : 2009年 10月31日
タイトル
山田農水副大臣(右)に提言書を手渡すC・W・ニコルさん(中央)ら=30日午前、農水省
新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009103001000327.html
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作家のC・W・ニコルさんら「日本に健全な森をつくり直す委員会」(養老孟司委員長)のメンバーが30日、森林資源の燃料利用などを通じた林業再生を訴える提言書を山田正彦農林水産副大臣に提出した。
提言書は、二酸化炭素吸収源としての森林の役割や世界的な森林資源の逼迫を念頭に「日本林業にかつてないチャンスが訪れている」と指摘。日本では年間の木材需要8千万立方メートルのうち4分の1しか自給できていないとして、今後10年間で年間5千万立方メートルを生産できる態勢をつくり、木材関係の産業を2兆円規模にするよう提案した。
また林業活性化策として、今後毎年1%ずつ石油の使用量を減らし、国土の3分の2に当たる森林率を維持したまま、木質燃料を積極的に活用することを求めた。
アウトドアライターの天野礼子さんらと提言を手渡したニコルさんは「日本と50年付き合っているが、一番の資源は人間と森だ」と強調。山田副大臣は「日本の森を再生させたいと思っていた。皆さんの知恵を一緒に実現させよう」と応じた。