ID : 13434
公開日 : 2009年 10月 2日
タイトル
森を育てる
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kanagawa/genbakara/news/20091003ddlk14070184000c.html
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元urltop:
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写真:
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温室効果ガスの「90年比25%削減」。温暖化防止対策で日本の公約が国際社会で高い評価を得た。化石燃料の大量消費社会から、二酸化炭素(CO2)排出量を抑制する構造転換が迫られる▼地球全体で
排出する炭素量は約75億トン。森林や土壌、大気に含まれる炭素の残存量は推計約2兆1900億トン。比率は0・0034%でしかない▼この約100年、大気温度と海水温度が1度近くも上昇した。地球の酸素供給量の約
40%を賄う熱帯雨林の大量伐採が大きく影響しているという。地球環境がいかにもろいかと感じ入る▼低炭素社会に向けて、最も重要なのは光合成でCO2を吸収し酸素を発生する森林をもっと、もっと増やすこと▼植
物生態学者の宮脇昭・横浜国立大名誉教授の至言は「木を植え、森を育てよ」。荒れた森林を間伐などで手入れし、CO2吸収量と酸素供給量を増やす施策が、何よりも真っ先に肝要な時代となった。