ID : 13352
公開日 : 2009年 9月26日
タイトル
「木になるコピー紙」佐賀市が導入 CO2削減など貢献へ
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新聞名
佐賀新聞
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元URL.
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1428880.article.html
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元urltop:
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写真:
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佐賀市は、佐賀県産を含む九州の間伐材を原料にし、販売収益の一部で間伐を支援できるコピー用紙を導入した。九州森林管理局(熊本市)など官民でつくる「国民が支える森林づくり運動」推進協議会が開
発した用紙で、全庁的な導入は九州初という。森林保全や地域温暖化防止に貢献する。
用紙名は「木になる紙」。大王製紙が四国中央市の工場で、伊万里市の製材工場で細かく砕いた九州産間伐材パルプと古紙パルプを組み合わせて製造している。間伐材の配合率は30%で、1キロ当たり5円の「間伐協
力金」を販売価格に上乗せして販売する。
間伐協力金は、原料の供給量に応じて山林所有者に還元される。管理局によると1ヘクタール当たり2、3万円還元されるという。用紙はA4、A3、B4、B5の4種。
協議会の試算ではA4判1箱(2500枚、10キロ)で約20平方メートルの間伐や、二酸化炭素2・6キロの削減に寄与する。市はA4だけで年間1万2千箱使用しており、24万平方メートルの間伐と、年間31・2トンの二
酸化炭素削減に貢献できる。
導入は指名競争入札で価格的にも問題なかったため決めた。まず半年契約をしており、条件が合えば今後も続ける。市契約検査課では「質的にも価格的にも問題なかった。国や自治体が率先して使うことで環境負荷軽
減につながり、森林整備にも寄与できる」と話す。