ID : 13199
公開日 : 2009年 9月11日
タイトル
憂楽帳:秋田杉のペレット
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20090912k0000e070058000c.html
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元urltop:
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写真:
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秋田市内で、ふと目にしたペレットストーブ。武骨だが、ちろちろと炎を上げて燃える様に心が和む。
燃料の木質ペレットは、石油危機をきっかけに70年代から製造されるようになったが、石油価格の安定とともに下火に。ところが最近、燃焼時に発生する二酸化炭素の量が、樹木が吸収する二酸化炭素の量と同じであ
ることから「地球温暖化防止に役立つ」と、徐々に生産が拡大しているという。
このペレットを、昨年1月から製造し始めた秋田県潟上市の潟上ウッドバイオマスセンターを訪ねた。辺りはほのかに杉の香りが漂う。「うちの原料はすべて秋田杉です」と瀬戸口安憲顧問(66)。元は建設廃材の処理会
社。知り合いの製材会社で焼却処分していた杉の端材を目にして「これは使える」と事業に乗り出した。今後は、秋田杉の間伐材を利用したいという。
ただ、需要はまだまだ。「ペレットストーブは1台で40~50畳を暖める。灰かきなどやや手がかかるが、それも魅力」とPRされた。家が広ければ、使ってみたい……。