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ID : 13171
公開日 : 2009年 9月11日
タイトル
県産ラベリング材利用事業:県産木材で「家建てたい」 快適さと安心感に人気 /山梨
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090910ddlk19040098000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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県内で住宅を新築する人に県産木材を無償で提供する「県産ラベリング材利用事業」への応募が年々増え、今年も期限の12月を待たずに締め切られた。林業関係者は「林業の活性化につながれば」と期待 を寄せている。【春増翔太】
 ◇「無償事業」応募いっぱい/生産量6年で倍に
 この事業は、県産材の普及のため、県が県木材協同組合連合会に補助する形で03年に始まった。
 同連合会の「県産材認証センター」が認証した純県産材「県産ラベリング材」のみを柱に使うことなどを条件に、先着45戸にこのラベリング材が提供される。今年はインターネットやチラシで7月1日に募集を始め、8月 6日に45件に達した。その後も2日に1件のペースで問い合わせが相次いでいるという。
 韮崎市藤井町北下条の工務店「オザワホーム」(小沢一司社長)には、3年程前から「県産材で家を建てたい」という問い合わせが寄せられるようになり、昨年も3件あった。それまで、輸入材しか扱っていなかっため、昨 年までは全部断っていたが、今後は県産材の注文が増えることを想定し、今年5月、初めて同事業による新築工事を請け負った。
 輸入材に比べ材料費は1割ほど高くなるが、小沢社長によると、県産材は輸入材より柔らかく、素足でも歩きやすいという。また、県産材は輸送時の二酸化炭素の排出量が少なくて済む利点もある。「お客さんの環境に対 する意識が高まっている」と、小沢社長は話す。
 06年に県産ラベリング材の提供を受け、甲府市内に新築した中桐秀晴さん(41)=公務員=の家は、夏でも湿気や熱気がこもらない。木の香りは心地よく、床の杉材は柔らかい。中桐さんは「子供が転んでも痛くなさそ うです」と笑う。
 県木材協同組合連合会事務局の大山峰之さん(36)は安全性も人気の理由だと説明する。「輸入材は消毒のために必ず薬品で薫蒸されていますが、県産材はそれがありません」
 100%県産材の住宅を数多く手がけてきた1級建築士の田辺久さん(53)は「県産材が普及すれば、衰退する県の林業の復活だけでなく、社会の持続可能な発展につながる」と話す。
 農水省の統計によると、県産材の生産量は5年連続で増加し、08年は最低だった02年の約2倍となる8万4000立方メートルに上った。
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