ID : 13161
公開日 : 2009年 9月10日
タイトル
森林整備促進・林業等再生基金 基金凍結 県困惑
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20090909-OYT8T01341.htm
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元urltop:
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写真:
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09年度補正民主が方針
次期政権を担う民主党が、国の2009年度補正予算に盛り込まれた基金の一部を凍結する方針を打ち出したことで、県の担当課に困惑が広がっている。凍結となれば、森林整備や地域医療再生など県の政策に、遅れ
や見直しが生じる可能性があるためだ。
国の補正予算を基に、都道府県が新設・追加で積み立てる14基金の中から、県は6月補正で5基金(83億円)を計上。残る9基金についても、9月以降の補正予算に盛り込む検討を進めてきた。
予算計上済みの「森林整備促進・林業等再生基金」は、森林面積が約7割を占める県には目玉の一つだった。林業振興や地球温暖化防止を目的に高性能林業機械の導入、間伐材の製材拠点や販路構築、キノコの生産
加工施設建設などの助成に使う計画で、県や各市町村、森林組合などで「県林業再生協議会」を構成し、地域事情に応じた振興策や使途の検討を始めたばかりだった。
県森林課は「今後の継続した林業行政と連携を確立する一歩。関係者の期待も大きい」と語り、「仮に凍結となれば、はしごを外されたことになる」と困惑を隠さない。
今後計上する予定の「地域医療再生基金」についても先行きが見えない。県は地域医療再生計画(09年度~12年度)の策定を進め、厚生労働省に計画が承認された時点で交付が決定する手はずとなっている。医師
不足や自治体病院の赤字などが課題になっている県にとって、医療環境の改善に不可欠な基金と位置付けている。県健康福祉企画課は「計画は医師会など関係団体と入念に詰めてきた。重要な政策なのに先が見えな
い」と戸惑いを見せる。
県財政課は「各方面に情報収集を進めているが、基金がどうなるのか、現段階では何とも言えない」としている。18日には県議会9月定例会に提出する補正予算案が内示される予定。