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ID : 13020
公開日 : 2009年 8月31日
タイトル
三井物産 「100年の森」守り・育て・学ぶ
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新聞名
フジサンケイ ビジネスアイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908310010a.nwc
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元urltop:
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写真:
 
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三井物産は、全国73カ所に約4万4000ヘクタール、民間企業では国内3位という広大な社有林を持つ。同社は「三井物産の森」と名付けたこれらの社有林を100年以上にわたって守り続けている。総合商 社として森を守るのは「地球環境と、森が持つ公益的価値を守る」ためだ。
 「三井物産の森」の原点は、約100年前にさかのぼる。旧三井物産が国家の経済繁栄と国土保全の視点から、木材事業のために立木の伐採権を取得したのが始まり。戦後、木材の輸入自由化により価格が低迷し、山林 事業はその事業性を喪失したが、森の整備は継続してきた。そして2006年、経営陣は「三井物産の森」を長期的に維持・保有していく方針を改めて確認し、公に宣言した。
 森林は木材という再生可能な天然資源を生み出すほか、適切な整備・管理を継続すれば、二酸化炭素を吸収して酸素を供給する大気の浄化機能に加え、雨水を蓄え、水を清らかにする水源涵養(かんよう)の働きなど の多彩な機能を発揮する。林野庁の資料などをもとに試算した定量的評価によると、「三井物産の森」の公益的価値は年間約1200億円にのぼるという。
 同社は、人々の環境に対する意識の啓発にも役立つと考え、社員を対象に「環境への正しい認識」や「企業の社会的責任」への意識を高めるための場として、04年から新入社員研修で植樹体験を開始。07年からはさ まざまなステークホルダー(利害関係者)を対象に、環境関連のNPO(民間非営利団体)などと協力し、「三井物産の森」を活用した「森林環境プログラム」も始めた。都会の小学生や社有林のある地元の住民を招待し、 楽しみながら自然と触れ合う森林体験教室などを実施している。
 さらに、日本生態系協会(東京都豊島区)と協力し、「三井物産の森」で生物多様性の質を定量的に把握する調査もこのほど実施した。米国を中心に活用されている生物多様性を定量評価する手法「HEP」を国内で初 めて森林の管理方針や計画を検討するために導入。この調査で、生物多様性に貢献するための重要な基礎情報を入手、社有林の生物多様性の保全・向上に取り組む。
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