ID : 14004
公開日 : 2009年 11月14日
タイトル
森林のCO2吸収量は減少へ 政府試算、成長の鈍化で
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新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111501000350.html
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元urltop:
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写真:
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政府は15日までに、森林整備に伴う2020年の二酸化炭素(CO2)吸収量は3700万トンと、1990年のCO2など温室効果ガス排出量の2・9%分にとどまるとの試算をまとめた。京都議定書が義務付けた0
8~12年平均排出量の90年比6%削減を達成するため、政府が想定する吸収量4800万トン(90年の3・8%分)から23%減る。
戦後、大量に植えた木が老齢化し成長が鈍るのが要因だ。ポスト京都議定書の交渉では、吸収量の算定方法を厳しくするよう途上国が求めており、20年の吸収量はさらに減る可能性も。
このため「20年までに90年比25%削減する」とした政府の中期目標を達成する手段として、「森林の吸収量に多くは期待できない」との指摘が出ている。
吸収量の試算は、京都議定書が定める計算方法を使って実施。15年の吸収量は3900万トン(同3・1%分)、20年は3700万トンと段階的に減ると想定された。
一方、途上国が主張する計算方法を使うと、吸収量が減りマイナスと計算されるので、15年は基準となる90年に比べ1400万トンの排出、20年は1900万トンの排出とみなされる。