ID : 12972
公開日 : 2009年 8月26日
タイトル
ダンロップファルケンタイヤ タイで植林事業展開
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新聞名
MSN産経ニュース
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090825/biz0908250930007-n1.htm
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写真:
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マングローブ、今年中に約5万本 企業が「環境」をテーマに社会貢献活動を積極化する中、住友ゴムグループの「ダンロップファルケンタイヤ」(東京都江東区)が、タイ南部でマングローブの植樹を展開
している。環境対応タイヤ「エナセーブ」が日本で1セット販売されるごとにマングローブの苗木1本を植える。
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同グループでは、創業100周年記念事業の柱として、国内外で100万本の植樹を目指している。タイでの植樹もその一環で、今年中に約5万本の苗木を植える。
ダンロップ社は2006年にタイ中部のラヨーン県で工場の操業を開始。日本やアジア、欧米向けにタイヤを輸出している。だが、タイ国内のシェアは低く、植樹事業には社会貢献に加え、同社の存在をアピールする狙
いもあるとみられる。
植樹は首都バンコクの南方、約580キロメートルのラノーン県で行われている。8月4日の植樹式に参加した同社の橋口高志取締役は「ビジネスにつなげたい気持ちはあるが、世界(で展開する)企業として環境問題
に対応したい。かつて広大だったマングローブの森が土地開発で失われている事実を直視し、行動を起こした」と話す。
タイ南部では1990年代末から東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)などが植樹事業を行ってきた。橋口取締役は「メーカーはCO2の排出量が多いとみられがち。だからこそ、お客さまも巻き込む環境キャン
ペーンを展開していきたい」とした上で、タイでの植樹は「自分たちの手で緑を取り戻したいという地元の意向をくみ、生活圏に近い森を対象にした」と意義を強調する。
自動車販売が不振でも、ハイブリッド車など環境性能の高い車の売れ行きは好調なだけに、同社では、タイヤの原料に石油以外の天然資源を多く使ったり、低燃費につながる商品販売を強化していく方針だ。