ID : 12967
公開日 : 2009年 8月26日
タイトル
エゾシカ食害 道森林管理局、国有林を調査
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/184529.html
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元urltop:
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写真:
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エゾシカによる森林の食害が深刻になっていることを受け、道森林管理局は31日から、道内の国有林内における初の実態調査を実施する。
調査が今年実施されるのは、根釧西部(釧路市)、日高南部(日高管内新ひだか町)、上川中部(旭川市)の3森林管理署管内。31日からは根釧西部で、続いて日高南部と上川中部森林管理署管内でも行う。
調査方法は同3管理署管内に縦4メートル横50メートルの帯状の調査地点を20カ所設置。樹木の枝や幹に残った食害の数や被害にあった樹種、枯死した木の数などを調べる。2013年度まで5年間で全道24森林管
理署のうち被害が目立つ15署管内で行う。
今年の調査は10月上旬まで。学識経験者らでつくる「影響調査検討会」を年内にも設置し、調査結果を基に被害実態を正確に把握するための手法の確立や対策などに役立てる。
道によると、07年度のエゾシカによる道内の食害被害額は農業で32億円、林業被害は2200万円だった。道内の森林面積の55%を占める国有林の被害実態はこれまで分かっていなかった。
道森林管理局国有林野管理課は「道内の国有林はエゾシカの生息地になっており、実態をきちんと把握することで、被害対策や森林生態系の保全に役立てたい」としている。