ID : 12734
公開日 : 2009年 8月 1日
タイトル
CO2埋め合わせ、携帯使い簡単に ANA乗客向け制度
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新聞名
フジサンケイ ビジネスアイ
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元URL.
http://www.asahi.com/eco/TKY200908020208.html
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元urltop:
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写真:
イラストが説明として掲載されていました
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全日空(ANA)は、飛行機の利用客が搭乗距離に応じて、国内の森林育成に自主的に少額の資金援助ができる制度を9月から導入する。携帯電話を使った全く新しいシステム。参加は任意だが、利用客に相
応の負担をしてもらい、環境活動への参加を促す。
飛行機の移動で排出される二酸化炭素(CO2)を、環境活動にお金を出すことで「埋め合わせ」する。カーボンオフセットの一種だ。9月10日から羽田と札幌、大阪(伊丹)、福岡、沖縄を結ぶ主要4路線で試験的に始め
、10月から国内の全路線に導入する。国際線は利用状況をみて検討する。
利用者が空港の搭乗口に掲示された2次元バーコードのQRコードを携帯電話で読み込むと、利用距離に応じて画面に費用などが表示される。指示に従って数百~数千円をクレジットカードで支払えば、北海道や高知
県の森林育成事業に役立てられる。
交通や輸送分野では多くのCO2を排出するため、各社はマイナスイメージを振り払おうと環境活動に懸命だ。航空会社も機内食器の軽量化や飛行方法の省エネ化などを進める。だが、旅客を巻き込んだ取り組みは、
欧州などに比べて遅れていた。
オフセットは日本航空が2月に導入したが、パソコンによる手続きが必要なうえ、なじみも薄く、利用が伸び悩んでいた。
そこで、携帯電話を使って搭乗システムを簡素化することに成功していたANAは、今回も携帯電話に着目。参加は任意だが、空港での待ち時間を利用できることから、多くの利用を見込む。
国土交通省は「携帯電話を使ったシステムは、参加しやすさを高めるうえで画期的。鉄道やバスなどにも応用可能で、オフセット普及のきっかけになる」と期待している。(佐々木学)
〈カーボンオフセット〉日々の生活や産業活動で出るCO2を金額に換算して森林保護などの環境活動に充て、環境への負荷を減らす仕組み。CO2の排出は完全にゼロにはできないため、当事者一人一人から少額ず
つ集めた費用で埋め合わせようという考え方。世界的に広まりつつある。