ID : 12437
公開日 : 2009年 7月 7日
タイトル
木質バイオマスタウン日本一を目指す~真庭市
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新聞名
nikkei BPnet
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元URL.
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20090706/101810/
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元urltop:
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写真:
イラストが説明として掲載されていました
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岡山県北部にある豊かな森林を抱える真庭市。木質バイオマスの供給拠点として山村を活性化する取り組み始まった。バイオマス利用によるCO2削減や森林のCO2固定機能に着目する企業との連携も目
指す。
エタノール化や超微粉化で応用分野拡大を狙う
真庭市は岡山県北部にある豊かな森林を抱える山村。木質バイオマスを積極的に活用し、山村を再生しようとしている。
木質バイオマス循環を実現するための新たな推進役として期待されるのが、2009年3月に完成したばかりの真庭バイオマス集積基地。林地残材や切り捨て間伐材などを買い取り、粉砕してチップや木粉として集積・販
売する施設だ。今後、燃料や工業用原料などに安定的に供給していくとともに、林地残材等を少量でも買い取ることにより地域生活者に収入を呼び込み、山村コミュニティの再生にも役立てようとしている。
現在の木材の流通価格は安く、山の整備を行うことが困難になっている。そこで企業と組んで、バイオマスの利用分野を広げようと模索している。例えば、バイオエタノールを製造する実証プラント。さらに、セルロー
スやリグニンといった分子レベルでの利用を推進するために、超微粉化する技術開発を進めている。実現すれば、生分解性プラスチックや接着剤、再生木材などへの応用が広がる。
一般消費者への販路拡大も始まっている。真庭バイオエネルギー株式会社(本社・真庭市)は、燃料用のペレット販売だけでなく、木粉を利用したペット飼育資材を開発し、ヒットさせている。地域内の事業所や農業ハウ
ス、一般家庭のエネルギー源のバイオマスへの転換も進み、バイオマスの需要拡大をバックアップしている。
真庭では、森林資源を単に建築用材と考えるだけでなく、エネルギーや新素材の供給、CO2の固定機能など、森林を総合的に利用することにより、持続可能な地域経営を目指している。こうした先進的な取り組みをし
ている山村は全国に数多くある。山村再生支援センターは、そうした山村の情報を提供することで、地域内外の企業と山村をつなぎ、地域の活性化に貢献していく方針だ。
記事出典:日経BP環境経営フォーラム
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山村再生事業
2009年度の林野庁補助事業として「社会的協働による山村再生対策構築事業」を実施することとなり、東京農業大学内に本部を置き、山村再生支援センターを立ち上げました。
山村再生支援センターは、低炭素社会実現に向けて森林資源をはじめとする山村特有の資源を生かし、みどり豊かな、美しく、活気ある山村を再生するための支援を行う拠点となることを目指しています。
山村再生支援センター ヘルプデスク
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