ID : 12243
公開日 : 2009年 6月24日
タイトル
北秋田に実証プラント完成 木質バイオエタノール製造
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090624t42016.htm
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写真:
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独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市)が北秋田市に建設を進めていた木質バイオエタノール製造実証プラントが完成し23日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。秋田杉の間伐材などを原料と
したバイオエタノール燃料の実用化を目指し、2012年度まで実証事業に取り組む。
式には森林総研や北秋田市の関係者ら約50人が出席。森林総研の鈴木和夫理事長は「石油依存からの脱却に向け、バイオエタノールへの関心は高まっている。成果を林業活性化など地域振興の一助としたい」とあい
さつした。
林野庁の委託事業で、プラント建設費は約6億9000万円。間伐材や廃材を原料とし、製紙業の技術などを応用した「アルカリ蒸解・酵素糖化法」によってエタノールを抽出する。原料1トン当たり250リットルのエタノー
ル製造と、1リットル当たり100円の製造コストを目指す。
実証事業には秋田県立大や東大、早大の研究者も参加し、技術試験や製造法の改良を進める。
森林総研によると、木質バイオエタノール製造施設は国内に数カ所あるが、新施設の製造法はエタノール抽出に硫酸を使う既存施設に比べ、環境負荷が小さいという。