ID : 12092
公開日 : 2009年 6月12日
タイトル
県内初の国内CO2クレジット ボイラーはバイオ燃料で
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新聞名
下野新聞
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20090613/160098
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元urltop:
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写真:
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経済産業省が進める二酸化炭素(CO2)排出枠売買の「国内クレジット制度」先月末、県内で初めて承認を受けた那須町湯本の旅館「山水閣」(片岡孝夫社長)。既にボイラー燃料を灯油から木質ペレットに切り
替えての営業を開始。4年間で1024トンのCO2排出量を削減し、排出権を大手商社の丸紅に売却する。
「国内クレジット制度」は、中小企業がCO2の排出量を減らし、資金や技術面で支援した大企業が削減分を購入する仕組み。購入側は2次売買も可能。国内版の排出権取引として注目されている。
山水閣は丸紅の支援を受けたほか、事業計画作成は温泉供給業の新那須温泉供給(那須塩原市)の稲川裕之社長が昨年設立したコンサルティング会社「ネクスパ」(東京)に依頼した。
ボイラーは約4600万円をかけて更新し、4月下旬から稼働を開始。設置費用の半額は環境省の補助を受けた。燃料となるペレットは、大田原市のアイ電子工業が県内の間伐材を利用して製造している。
片岡社長は「環境意識の高いヨーロッパから観光客を呼び込むためにも『環境に優しい旅館』をアピールしたかった。那須全体のイメージを上げたいので、ほかの旅館も続いてほしい」と話している。
「国内クレジット制度」の承認件数は現在全国で19件。県内では山水閣以外に4社が申請を済ませており、今後さらに認定が増えるとみられる。