ID : 12030
公開日 : 2009年 6月 9日
タイトル
化学メーカーのディ・アンド・ディ、コンクリや木材の劣化防止材を拡販
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新聞名
日経ネット中部版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/chubu/news/arc3188.html
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元urltop:
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写真:
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化学品メーカーのディ・アンド・ディ(三重県四日市市、水越重和社長)はコンクリート構造物などの劣化防止剤を発売する。コンクリート表面に塗布することで空気中の水や二酸化炭素による劣化を防ぐ。高速道路や鉄道
の軌道、商業ビルなどに使う。鉄骨部分のさびを防ぐ役割も担う。木材にも活用可能で住宅の白アリ予防にも役立つ。
無機系のシリコン樹脂を活用して、不燃で紫外線にも強い保護液「パーミエイト」を開発した。目に見えないほど微細な穴に保護液が入り込んで硬化。水や酸性雨、二酸化炭素の侵入を防ぐ。岐阜大学と共同研究するな
どして量産化にこぎ着けた。使用する化学物質で特許を取得し、OEM(相手先ブランドによる生産)供給も開始する。
同製品は三菱化学で研究畑を歩んだ水越社長が約7年かけて開発。既に上越新幹線の軌道保護に採用されることが決まっている。従来の劣化防止剤は有機化合物で可燃性で気化しやすく、空気孔が残る問題があった
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価格は1キログラムで1万2000円。約10平方メートルの面積に塗布できる量だという。大手セメントメーカーにOEM供給することも決まっており、2014年9月期に30億円の事業に育てる考えだ。