ID : 11979
公開日 : 2009年 6月 5日
タイトル
「森の大切さ」間伐で教える 森林管理署職員が中学生に出前授業
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20090604/CK2009060402000014.html
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元urltop:
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写真:
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中部森林管理局木曽森林環境保全ふれあいセンター(木曽町)の「出前授業」が3日、同町日義の山林で行われた。地域の子どもたちに森の大切さを知ってもらう取り組みで、近くの日義中学校の2年生が間伐
実習をして森づくりへの理解を深めた。
同センターは森林環境教育支援などを行う林野庁の機関。日義中2年生を対象にした出前授業はこの日が3回目で、生徒約30人が約20年生ヒノキの間伐を体験した。
「このままだとモヤシのような細い木ばかりになってしまいます」と、職員から間伐する理由や方法を教わった後、のこぎりを使って密集した場所の木を切り倒していった。
約1時間で100本ほどを間伐。実習場所を提供した原野(はらの)林野利用農協の征矢野正典組合長(73)は「林が明るくなり、木々も『大きくなれる』と喜んでいる」と、生徒たちの働きに感謝していた。
これまでの日義中への出前授業では、森に見立てたコケをかぶせた土の山と、裸のままの土の山にそれぞれ水をかける実験も。森林には水をため、災害を防ぐ働きがあることを生徒たちに紹介した。
青木星(せい)君は「森林にはそれほど関心がなかったけれど、この授業を通じて、地元のきれいな水も森がつくり出していることを学びました」と話していた。
同センターの真田公一所長は「出前授業を、子どもたちが五感を使って森林の大切さを学ぶ機会にしたい」と話している。問い合わせは同センター=電0264(22)2122=へ。