ID : 11959
公開日 : 2009年 6月 4日
タイトル
温室効果ガス削減へ連携
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新聞名
山形新聞
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元URL.
http://yamagata-np.jp/news/200906/03/kj_2009060300057.php
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元urltop:
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写真:
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温室効果ガスの排出量削減を目標に掲げるオリックスとオリックス環境が「国内クレジット制度(国内排出削減量認証制度)」を利用し、森林バイオマスエネルギーの活用に取り組む小国町と共同で温室効果
ガス削減に取り組んでいる。
「国内クレジット制度」は京都議定書目標達成計画に基づき、大企業と中小企業が共同で温室効果ガス排出量削減に取り組む制度。中小企業などの排出削減の取り組みを活発化、促進することを狙いとしている。今回は
オリックスとオリックス環境が大企業に、中小企業に小国町が該当するが、排出削減事業者の小国町の温室効果ガス削減分をオリックスが購入するという仕組みだ。同町にとっては事業費などに充てられ、オリックスには
削減目標に近づく手段となる。
同町はこれまで、役場庁舎の暖房や駐車場の融雪のためA重油を使った重油ボイラー施設を利用していた。その後同施設の更新時期が迫ったほか、2005年度に策定された「小国町環境基本計画」などで町の約95%を
占める森林を生かした新産業を目指しバイオマスエネルギーの利用を計画。07年度に事業化し、08年11月に木質チップボイラー施設を完成させた。同11日から運転を開始している。
運転期間は暖房などの熱利用が必要な11月から4月までの約半年間。燃料は町内のスギ間伐材など針葉樹をチップ状にした木質チップで、年間約700トンを消費する。二酸化炭素(CO2)は年間約380トンの削減が見
込まれる。小国町とオリックス、オリックス環境は4月、排出削減事業の申請書を有識者などでつくる第三者機関の国内クレジット認証委員会に申請し、受理されている。