ID : 11828
公開日 : 2009年 5月22日
タイトル
東芝のナノカーボン実証プランが日田に完成
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新聞名
大分合同新聞
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元URL.
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_124304013143.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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総合電機メーカーの東芝(本社・東京)が、日田市内に建設していた木質バイオマス(間伐材、チップ)からナノカーボン素材を生成する実証プラントが完成。二十一日、関係者を招いた現地説明会があった。
今後、最長四年、実験を繰り返し、製造システムを構築して実用化を目指す。
林野庁の「森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業」(限度額一億六千万円)を委託実施。ナノカーボンは従来、石油などの化石資源を原料に作られ、パソコンの部品や自動車の内外装素材に利用されている。こ
れに代わり、環境にも配慮した素材として木質バイオマスが注目されているという。
市職員や市議、同社の担当者ら約二十人が、実証プラントが建設された同市東有田の木材業務団地「ウッドコンビナート」へ。試験棟や監視制御室、排ガス処理設備を見学した。プラントは、チップ状にした木材を熱分
解でガス化し、生成した炭化水素ガスから触媒を使ってナノカーボンを製造する仕組み。実用化に向けて製造効率の向上や品質の安定化を課題としている。
同市は日本有数の林業地。参加者からは「大きな需要が見込める。実験が成功して実用化してほしい」と期待する声が上がっていた