ID : 11816
公開日 : 2009年 5月24日
タイトル
益田で高津川流域から林業再生を考えるシンポ
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=512442004
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元urltop:
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写真:
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島根県西部を流れる高津川流域から木の文化の復活や林業の再生を考えるシンポジウム「21世紀を森林(もり)の時代に」が二十四日、益田市有明町の県芸術文化センター・グラントワで開かれた。東大名
誉教授(林学)の養老孟司氏の基調講演やパネルディスカッションなどを通して、上流と下流の住民や企業、自治体などが共通認識を持ちながら、森林再生の設計図を描くことなどを訴えた。
養老氏は「心地よい、美しいと感じる状況が最もいい」と森林のあるべき姿を指摘した上で、林業問題について「川上から川下まで、すべての問題を理解しないと何もできない時代になっている」と問題提起した。
基調講演を受けて「島根県が”日本林業再生”のモデルとなるために」と題し、行政、建築、林業、研究者らがパネルディスカッション。
パネリストからは、「地域の実情に合わせた林業再生の構想が大切」という指摘や、行政や林業関係者の役割分担を求める意見が出された。また、高津川の清流を守るために、流域の住民が県産材の利用を推進し、利
用、植栽などの循環による山の再生を進めることへの期待が示された。
シンポは今春、結成された「清流高津川を育(はぐく)む”木の家づくり”協議会」(田村浩一会長)と、養老氏が委員長を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」が協力して実現した。