ID : 11674
公開日 : 2009年 5月13日
タイトル
ロシア材激減への対応急務 森林・林業白書を閣議決定
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新聞名
MSN産経ニュース
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090512/biz0905121000003-n1.htm
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写真:
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政府は12日の閣議で平成20年度の森林・林業白書を決定した。地球温暖化対策としての間伐材の有効利用を推進する考えを示すとともに、ロシア材の輸入が同国の輸出関税引き上げで激減し、国産材へ
の原料転換への対応が急務となっている現状を指摘した。
白書によると、北洋材と呼ばれるロシア材は、主に北陸の合板メーカーが輸入して加工してきた。しかし、2007(平成19)年7月にロシアが丸太の輸出関税率を6.5%から20%に引き上げたことで、ロシア材の輸入量
は20年11月時点でピーク時の約5分の1に減少した。
メーカーでは国産材への原料転換を進めているが、国産材は安定供給に難がある。ロシアの輸出関税率は来年1月から80%に引き上げられ、輸入量がさらに減少するのが必至のため、国産材の安定供給体制確立や
国産材に適した加工施設整備への支援などが検討されている。
地球温暖化対策では、森林に放置されている間伐材の木質燃料化を「低炭素社会実現の鍵」とし、九州電力と三菱商事が木質燃料を活用して福岡県内で温泉を温めている実例などを紹介。その普及に向けた支援策
を進める方針を示した。