ID : 11599
公開日 : 2009年 5月 8日
タイトル
温室効果ガス削減:間伐材利用促進に基金1238億円
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/today/news/20090508ddm003040161000c.html
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元urltop:
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写真:
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林業再生と温暖化対策のため、林野庁は1238億円の基金を都道府県に創設する。間伐の実施や、間伐材を石炭や石油に代わる燃料にした場合、経費の半額または定額を助成する。森に放置されている大
量の間伐材を有効利用すれば、京都議定書で日本が現状から削減すべき温室効果ガス排出量のうち最大5%を賄えるという。
政府は、削減目標達成のため、現行より20万ヘクタール上乗せした毎年55万ヘクタールの間伐に取り組んでいる。しかし、間伐材は市場開拓が遅れ、毎年、東京ドーム16個分に相当する約2000万立方メートルが森
の中に放置されている。
林野庁は景気対策と議定書の約束期間(08~12年度)を踏まえ、「森林整備加速化・林業再生事業」に着手、09年度補正予算案に1238億円を盛り込んだ。計画では、自治体や森林組合、加工業者などでつくる協議会
を都道府県に設置。都道府県が適切と判断すると、基金から補助金が交付される。具体的には、間伐経費削減に不可欠な伐採や運搬用の高性能林業機器の購入に半額を助成。作業道整備に1メートル当たり1万4000
円を支給する。