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ID : 11501
公開日 : 2009年 4月26日
タイトル
樹恩ネットワーク 森を守る適度な間伐
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090427ddm016040009000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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全国の森で、学生や会社員が枝打ちや間伐に取り組む。汗がほとばしる。樹恩(じゅおん)ネットワークの活動だ。02年から参加している須田直菜(なおな)さん(26)=東京都国分寺市=は森づくりに魅了さ れ、大学卒業後ネットワーク職員になった。「間伐すると太陽の光が差し、すがすがしい気分になる。一方で森の手入れは林業衰退で遅れている。実情を市民に伝えたい」と話す。
 設立のきっかけは95年の阪神大震災だった。大学生協が被災学生に仮設の学生寮建設を計画。趣旨に賛同した徳島県の林業者が間伐材を使ったミニハウス58棟を提供した。
 組み立て作業を通して、参加者が気づいたことがあった。ボランティアの希望者は多いが、活動の場を提供する組織がないことだ。98年、生協や学生、教職員の有志でネットワークを発足。都市と農山漁村の交流から 、環境を守り、過疎問題を解決しようと、▽間伐材を使った割りばし生産▽日本の森の現状を学ぶ「森林(もり)の楽校(がっこう)」▽森林ボランティアの育成--に取り組むことにした。
 発足当初から活動が順調だったわけではない。特に割りばし生産では、材料となる木を伐採するため森林破壊との声も寄せられた。だが、森は適度に手入れしないと幹は細く風水害に弱い。生物も少ない「緑の砂漠」に なる。間伐材を割りばしとして販売することは林業関係者の収入になる。次第に支持を広げ、現在の会員は全国に約600個人・団体に達した。また、割りばしの価格は1膳(ぜん)2・5円程度と輸入材に比べ2倍近く高い が、全国220大学生協のうち64生協約200店舗が発注し、生産量は1000万膳になった。今も購入希望は増え、徳島県の障害者施設「セルブ箸蔵(はしくら)」など3カ所の加工施設を10年度に倍増する計画だ。
 4月27日で設立11年を迎えた。都会から山村に移住した会員もいる。鹿住(かすみ)貴之事務局長(36)は「日本に欠けているのはネットワークだ。第1次産業を再生し都市と農山漁村の交流を活発にしたい」と意気 込む。
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