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ID : 1108
公開日 : 2006年 5月30日
タイトル
咲楽小のイチョウ元気に 今年も児童見守る 田辺市龍神村
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060602/20060602_008.html
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元urltop:
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写真:
 
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田辺市龍神村福井に本年度から開校した咲楽小学校のシンボル、イチョウの大木が、今年も青々とした葉を広げ、児童の遊び場になっている。木が弱っていたが、旧福井小学校の卒業生らが3月、手当てを し、樹勢を取り戻しつつある。
 このイチョウの木は1935年、旧福井小がこの地に移転された際に校庭に植えられ、樹齢80年を超える。現在は、高さ約14メートル、木の周囲は2・8メートルある。咲楽小のシンボルで、校名になった「サクラ」とともに 校章にもなっている。
 昨夏、旧福井小職員らが、イチョウの葉が隣にある別のイチョウの木に比べて小さいことに気付いた。秋になっても小さいままだったため、10月、森林について学ぶ時間に学校を訪れた県西牟婁振興局林務課職員や 県林業試験場職員らに相談した。
 診断の結果、校舎から向かって右側の根が傷んだり腐ったりしているため、葉が小型化し一部の葉が早く落葉していると分かった。
 旧福井小最後の卒業生5人や担任らが3月、通気性や保水性を良くするため、根が傷んでいる部分周辺に数カ所の穴を掘り、砂や堆肥(たいひ)を入れて土壌改良をした。
 現在は、木も元気になってきており、旧福井小時代と同様に、児童らが木に上がったりぶら下がったりして遊んでいる。
 旧福井小の卒業生で同村福井の岡本昇さん(83)は、6年生ぐらいの時に校舎がこの場所に移転した際、元の学校に植えられていた高さ2メートル、直径8センチほどだったイチョウの木をかついで持ってきたことを覚 えているという。「あの時の小さい木を思い出すと、感慨深い。児童にも時々、この木の話をしている。200年、300年と木が残っていってほしい」と話している。
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