ID : 11199
公開日 : 2009年 8月 7日
タイトル
山村活性化策 浜松市、国と共同研究
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090807000000000013.htm
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元urltop:
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写真:
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浜松市は国と共同で、過疎・高齢化が進行する山村地域の活性化のための調査研究に乗り出す。天竜材ブランドをはじめ森林の持つ多面的な機能の維持には、林業の担い手確保だけでなく、教育、暮らしな
どの総合的な山村の活性化策が不可欠とみて、調査結果を分析して必要な施策を国に提言する有識者会議を秋に立ち上げる。
国交省、文科省など4省庁による「雇用・生産・地域・教育力の連携による山村活性化調査」事業。市は事業費2500万円を9月補正予算案に盛り込む。林業が盛んな山村部と人口の多い都市部が合併した市の特性を
生かし、林業の雇用の拡大を図りながら、森林資源を生かした生涯学習や都市交流の促進策などを検討する。
調査は、林業の雇用体系や生産・流通システムの実態調査のほか、「多様な人材が生かされる地域社会づくり」「地域の魅力を高める生涯学習の推進」などをテーマに外国人の雇用や山間地の空き屋、廃校などの利活
用なども探る。年度内に具体策をまとめ、次年度以降の事業展開に結び付けたい考えだ。
同市は面積の68%を森林が占める特異な政令市で、産業が発展した都市部に対し、中山間地には「限界集落」が偏在するなど“日本の縮図”とも言われる。市は「森は水の供給など大切な役割を持つ。『浜松モデル』と
なる山村活性化策を国に示したい」(担当課)と話す。