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ID : 11077
公開日 : 2009年 3月29日
タイトル
花粉100分の1杉植え替え進む
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20090330-OYT8T00255.htm
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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中央森林組合今年度7万本  杉生産量が日本一の県内で、通常種より花粉飛散量が少ない少花粉杉「高岡署1号」(イボアカ)の植林作業が進んでいる。宮崎市の宮崎中央森林組合(約6500人)は今年度に 約7万本の植え替えを実施。長友忍組合長は「すべてを植え替えるには時間がかかりそうだが、花粉症に苦しむ人たちの悩みを和らげたい」と意欲的だ。(饒波あゆみ)
 組合によると、この少花粉杉は戦後、県内で見つかった県産オリジナル杉。花粉量は一般の杉と比較して約100分の1以下だ。
 現在、主に植林している「アラカワ」は成長が早いものの、花粉の飛散量が多い。一方、高岡署1号は花粉が少ないだけでなく、成長が早いうえ、木の色つやが良いとされる。さらに、真っすぐに成長するといった特長を 持つ「杉のエリート」。組合もこうした利点を生かそうと、2006年頃から、枝先を挿し木して、苗木を増やす試みを始めてきた。
 宮崎市細江の山林斜面では、組合員が作業に従事していて、約2メートルの間隔をあけて次々と苗木を植えていた。
 県の杉生産量は127万7000立方メートル(2007年)に上る。特に良質な飫肥杉の産地として知られる日南市周辺を管轄する南那珂森林組合も近く、この種の植林に乗り出すことを決めた。
 組合ではまだ苗木を生産していないが、全国的に花粉の飛散が猛威をふるっているため、加藤逸雄・同組合参事も「苗木を作り、植林を進めたい」と話す。
 林野庁によると、花粉の少ない杉は国内で131品種確認され、九州各地では、30種あるという。さらに花粉が正常にできず、花粉が飛ばない無花粉杉も2品種ある。
 2007年度には全国で、少花粉杉の苗木約40万本が供給され、県内だけでなく、福岡、茨城県などでも植え替えが進んでいる。林野庁森林整備部研究・保全課は「国有林や山里では、少花粉杉の植え替えを奨励した い」としている。
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