ID : 10907
公開日 : 2009年 3月17日
タイトル
間伐材利用促進へ搬出路整備など 京都市バイオマス検討委が提言
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009031700231&genre=A2&area=K00
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元urltop:
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写真:
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間伐材利用など木材の活用方法を検討する京都市の「森林バイオマス資源活用検討委員会」は17日、山中に放置されている間伐材の搬出の効率を高めるため延長10キロ以上の作業路整備やストーブ燃
料などに再生する取り組みを市に求める提言をまとめた。
市内には人工林が約2万3900ヘクタールあるが、このうち約1万ヘクタールは間伐などの整備が行き届いていない。市は2002-06年に約1900ヘクタールで手入れをしたが、間伐材の大半は搬出コストがかかるた
め放置され、合板材やチップなどに再生活用できたのは2・5%(47ヘクタール分)にとどまった。
提言では、間伐材搬出の効率アップのため、今後、5年間で林道などと結ぶ作業路を10・5キロ整備したり、現場でのチップ化推進により3500ヘクタールで間伐を実施し、間伐材の20%を活用するよう求めた。
間伐材の活用方法としては主流の合板だけでなく、枝などの端材を粒状の「ペレット」に加工しストーブ燃料として利用するよう提案。ペレットを使うストーブ普及に向けて購入への補助制度創設や、公共施設などでの
導入による販路拡大が必要とした。
市は来年度予算案で作業路整備を含め森林整備費を前年度に比べ約4割増の約1億8700万円を確保している。市林業振興課は「森林の整備と活用は温暖化対策としての意義も大きい。直ちに間伐材活用に取り組み
たい」としている。