ID : 10887
公開日 : 2009年 3月16日
タイトル
熱帯雨林は破壊してしまったらもう戻せないのか、驚くべき実験結果
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新聞名
らばQ
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元URL.
http://labaq.com/archives/51180032.html
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元urltop:
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写真:
複数の写真が掲載されていました
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世界の森林伐採のスピードは驚異的だそうで、一度森林が破壊されてしまうともう戻せないとも言われています。
そこで本当に多雨林を再生することは出来ないのか、大学の研究員たちによって壮大な実験がなされました。
実験を行ったのは、ニューヨークの名門校であるコーネル大学のキャンパスで植物の研究をしているボイス・トンプソン・インスティチュートの研究者たちです。
場所は中米の国コスタリカ。この地では、半世紀の間にほとんどの多雨林が伐採されてしまったのです。
まず90年代初頭に、この地域に自生していた木を大いに織り交ぜながら、土着の多様な種子などを植えていきました。
そして10年後に院生が調査してみると、100以上の種類が育っていることがわかりました。さらに新種も破壊された森林地帯から見つかりました。
こうした植林によって多雨林を再生させることは、森林を救うだけでなく近隣の住民の生活レベルも向上させているそうです。
木の根や森林地帯の湿った土はスポンジのような働きをし、飲み水なども容易に確保しやすくなるのです。
もちろん昔のような完全な森に戻るためには何百年もかかるかもしれませんが、それでもこの植物たちの成長には驚かされ、こういった結果は破壊された環境の回復活動に対して後押ししてくれる朗報と言えます。
日本でも同じような植林・緑化によって人々の生活の変わった例として、襟裳岬(えりもみさき)があります。
かつては広葉樹の原生林が広がる地でしたが、江戸~明治時代の森林伐採によってすっかり砂地と化してしまいました。すると海でも魚や昆布が取れなくなり、町には砂が吹き荒れていたと言います。
しかしながら1953年に始まった緑化・植林計画によって、寒さに強い針葉樹が多く育ちました。すると砂漠化が止まっただけではなく、海の幸も戻ってきたそうです。
森林破壊は食い止めなくてはいけませんが、ただ破壊を止めるだけでなく、再生の希望があることは嬉しい実験結果ですね。
Cornell Chronicle: Reviving a Costa Rican rain forestより
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